うめ先生の保育士ブログ

子どもたち一人一人を笑顔にする方法、教えます☆

グレーゾーンからパステルゾーンへ

個別相談に来て下さった方からの感想を時々Instaglam内でお返事付きで公開しています。(時々です、すべてではありません。)

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クラスの「気になる子」に関する個別相談の中で、私が「グレーゾーンではなくパステルゾーンにしよう」と提唱した先生がいること、少しずつそれが浸透してきていること、発達障害を持つ子どもや気になる子と言われる子どもの保護者の中でもグレーではなくパステルの言葉が選ばれるようになってきていることなどをお話しました。

 

そのことが印象に残ったと相談者さんが感想をくれていたのですが、それに関して「簡単に教えて下さい!」というメッセージを頂いたので書いてみたいと思います。

 

◎グレーゾーンとは

このブログを読んでいる保育関係者の方やお子さんを持つ保護者の方はもう馴染みのある言葉だと思います。

 

発達障害は連続的な概念(スペクトラム概念)であり、「どこからが障害である」という明確な線引きが出来ません。その中間的な状態を一般的にグレーゾーンというのです。

このグレーゾーンという表現はとても浸透していて、判定を受けに行った先で「グレーです!」と言われることもあります。

 

◎白か黒、そこから生じたグレーの印象

グレーという言葉が出てきた背景には白か黒かはっきりしない、だから間を取ってグレーにしよう!という流れがあったのだと思います。

でも、発達障害だったら黒なの?そうでなかったら白なの?

そもそも人を、子どもを、3色にラベリングすることに無理がある気がしますし、黒や黒に近いグレーの印象は決して明るいものではないですね。イメージも良くないと思います。

 

◎パステルゾーンって

「パステルゾーン」という言葉は沖縄県の名護療育医療センター泉川良範先生が提唱されたものです。「グレーゾーン」という言葉の響きの暗さやマイナスイメージを変えようとのことだそうです。

学術的な定義のあるものではないけれど、発達障害のある子どもたちの多様な特性や発達の凹凸を表すものです。

グレーゾーンが黒から白へと直線的な発達や支援を想像するのに対して、パステルゾーンは多面的なアプローチを連想出来る、との考えがあるようです。

 

◎発達障害児への支援

グレーゾーンという表現であってもパステルゾーンという表現であっても、子どもたちへの支援は、同じです。

行う支援は発達障害があることをなくすようにする直線的なものではありません。

不得意な部分を補う、得意な部分を伸ばす、それが発達障害の多様な特性に対応した多面的な支援です。

 

◎虹色の子どもたち

子どもを3色でラベリングするのは無理だと書きました。

子どもたちと向き合っていると一人一人みんな違うし、それで良いのだと思わされます。

運動が苦手でも絵が得意な子どもがいるように、お話するのは苦手でも歌うのが得意な子どもがいます。どの子どもも(大人だって)苦手があって得意があるんです。

私たち保育者はその苦手を助けながら、得意を伸ばしていきますよね。それは、障害があってもなくても同じことです。

そうして家族や私たち保育者から大切に育まれた子どもたちは、それぞれの個性を活き活きと発揮し成長していくはずなのです。

 

あえて色で例えるならば、子どもたちは初めから白や黒という単色ではとても表現出来る存在ではなくて、家族や保育者の育みによりさらに色んな色が増していくのだと思います。

 

ことの始まりは「グレー」ってなんだか嫌なイメージだな、ということだったのかもしれませんが、泉川先生の「パステルにしよう!」という提唱は私たちに「子ども一人一人の個性を色んな面からみよう!」と改めて教えてくれている気がします。

 

グレーゾーンではなく

発達障害児への支援内容はどちらの表現をしていても同じです。

だとしたらグレーゾーンをパステルゾーンにすることは言葉だけの問題ではないのかと思う方もいます。

ですがこれは言葉(響き)の問題だけではないのです。

関わる人、向き合う人、伝える人、受け取る人の心持ちです。意識です。気持ちです。

 

私たち支援者はグレーと表現してもパステルと表現しても、その子に対して同じように考え支援します。ですが、保護者は「うちの子グレーなんだ・・・」と落ち込んでいるかもしれません。

そんな時「グレーではなくパステルですよ。あらゆる色であらゆる可能性があるということなんですよ」と寄り添うことが出来たらいいなと思います。

 

この子は何色になっていくのかな

どんな風に関わったらこの子らしい色が育つかな

 

そうやって保護者がポジティブに受け取れるように援助すること、それもまた支援ですね。

 

◎注意

これは「パステルゾーン」って表現しましょう!という提案の記事ではありません。

そしてグレーと表現している先生を非難している記事でもありません。

 

私自身どうかというと状況によって使い分けています。

保育現場、主に職員間や、療育支援施設関係者とはグレーを使っていました。(施設によってはパステルで統一しているところもあります。)

ですが保護者との関わりではパステルを用いています。

つまり相手に合わせながら使っています。

パステルに!という泉川先生の考えは好きです。

 

これを読んでいる保護者様には誤解のないよう理解して頂きたいので記事中も数回書いていますが、「グレーゾーン」と表現している施設、支援者と「パステルゾーン」と表現している施設、支援者の間で支援内容や支援に対する考え方に差異があるものではありません。

 

この記事は「パステルゾーン」ってなんだろう?って思った方へそれを伝えるための記事です。そして、障害があろうとなかろうと子ども一人一人を大事にしようね!とお伝えしています。

 

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