うめ先生の保育士ブログ

子どもたち一人一人を笑顔にする方法、教えます☆

気になる子ってどんな子?気になる子の園探し

最近書籍タイトルでも見かけるようになった「気になる子」

保育業界や教育業界ではもはや用語化していて私自身、特にその言葉に気を留めることもなかったのですが、保護者からの相談でハッとさせられました。 

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◎「気になる子」ってどんな子ですか?

 

保護者の立場からすると「気になる子」という響きはなんだか不安を感じさせるものなのかも知れません。

 

「気になる子」をタイトルに使っている書籍(「気になる子のわらべうた」山下直樹 クレヨンハウス)では、その本の帯にこう書かれています。

・落ち着きのない子

・エネルギーのありあまっている子

・みんなとあそべない子

・ひとと合わせられない子

・姿勢のよくない子

・動きのぎこちない子

・寝つきがわるい子・・・・など

 

なるほど。その特徴をみると気になりますね。ですが言い換えれば、

・興味が多く好奇心の強い子

・元気な子

・自分の興味に没頭できる子

・主張がしっかりできる子

・からだでサインを出せる子

・考えや思いが頭に(心に)あふれている子

であるとも言えるのです。

 

保育現場において「気になる子」は、確かに障害の傾向が見られる子であったり、障害の有無がグレーと判定される子であったりします。

ですが私たち保育者は必ずしもそれを「心配」なこととして「気になる」と表現しているのではありません。

「気になる」部分はその子の持つかけがえのない個性です。

その個性をその子にとって良いように育みつつ、生きていく上で本人が生き辛さを感じずに済むにはどうしたら良いのか援助しながら教えていきたい、それが気になる子に関わる保育者・教育者の考えです。

 

つまり「気になる子」とは心配な子、集団から飛び出た子という意味ではなく「個性の育ちを慎重にみていきたい子」なのです。

そして、その子の為の関わり「個性をその子にとって良いように育みつつ、生きていく上で本人が生き辛さを感じずに済むためにはどうしたら良いのか援助しながら教えていくこと」こそが療育なのだと私は思います。

 

お子さん(または教え子)が集団生活をしていく中で「気になる子」と言われたとしても、専門機関で判定を受けたとしても「こりゃ大変だ」と落ち込むことはありません。

「そうかそうか、個性あふれる子なのだな!じっくり個性を育ててあげよう!」

「なるほど、苦手なことがあるんだな!そういうときどうしたらいいのか一緒に学んで教えてあげよう!」

そんな風に向かい合えるといいなと思います。

 

◎気になる子の園探し

 

さて。保護者がそうやって我が子を受け止めた先に保育園探しや幼稚園探しがある場合、通常以上に園探しに慎重になることと思います。 

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哀しいことですが、集団を重んじる保育方針の園から入園や進級を断られたというケースも聞きます。

 

「出来ることなら専門機関と連携して、適切な療育的関わりをしてくれる園に入れたい」そう願うのは親として当然のことですし、そういう園があるなら私も薦めたいです。

ですが園のホームページをみても、園の見学にいっても、「障害児保育に力を入れています!」などと書いていなければなかなか判断出来ないと思います。

(私たちのように保育者であれば、保育環境をみればわかることもあるのですが)

では、どうしたらよいのか。

 

「子ども一人一人を大事にしている園かどうか」

これを基準に園をよーーーく見学してみて下さい。

 

保育者が子どもの目線におりて子どもと会話しているか。

子どもからの発信を遮らずしっかりと受け止めているか。

 

保育者のみなさん、保育学生のみなさんはここまで読んで

「え?それ保育の基本やん。どこもそれは出来てるでしょう!」と感じたかもしれません。そう感じたあなたの関わった園はきっとどこも素晴らしいのです。

入園進級を断られた方がいると先に書きましたが、残念なことに一人一人を大事にと謳いながら個よりも集団を重んじている園もあるのです。

そしてこれは私が経験したことですが「この子は特別な支援が必要な子として専門機関で判定を受けています。」と園にお伝えしても「そんな風には見えません。この子はそんな子ではありません。」と発達障害についての理解が乏しく否定してくる園だってありました。

 

そんな園もまだあるんです。

だから保護者のみなさん、園をじっくり見学して欲しいと思います。

 

丁寧に一人一人の子どもと向き合っている園であれば、園や担任保育者に療育についての知識や特別な援助の必要な子との関わり経験がなかったとしても、きっと真摯に子どもと向き合い、成長を願い、(時に勉強をしながら)育んでくれることと思います。

また子ども一人一人と向かい合っている園は、保護者への寄り添いや援助にも長けているものです。

この子に適切な関わりをしてくれるか、ではなく「この子を大事にしてくれるか」という目線で園選びをしてみて下さい。

 

「気になる子」を集団から飛び出た子、悪い子、困った子、などと考えている園は絶対にやめましょうね。

 

◎園の在り方、保育者の在り方をみつめて

以前書いたことがありますが、私には離れて暮らす子どもがふたりいます。もう小学生です。

親としての権利をなくした今、多くの人の目に触れるブログでこのことを書いていいものか躊躇する気持ちがあり、これまでセミナーで話すくらいに留めていたのですが、「気になる子」を抱える保護者のみなさまに寄り添いたい気持ちから書くことしました。

 

私の子どもはふたりとも発達障害の判定を受けています。

発達障害に関する研鑽は学生時代にそういったゼミに入っていたことだけでなく、我が子に起因することだったのです。

 

我が子が「気になる子」とわかったとき、私はこの子達の個性を思いっきり伸ばしてあげよう!と思いました。そしてこの子達が生き辛さを感じそうなポイントを探したり、それとどう向き合うかという援助を勉強したりしました。

そして我が子を預けていた園が同じように子ども達と向かい合ってくれました。

 

順番、交代がわかりやすいようタイマーを用意したり表を作ってくれたり。

味覚過敏への正しい理解から、単なる「好き嫌い」と判断せず無理強いしない食育をしてくれたり。

節分の豆まきの絵を描く時間に恐竜の絵を描き殴っても「よく描けているね」と受け入れてくれたり。

 

その一つ一つが「保育の仕事の一環」ではなく「どうしてあげたらこの子が楽か、どうしてあげたらこの子の育ちになるか」と、この子への願いに溢れていて、それは保育園としての、そして保育士としての愛情であったと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

保育者側の事情も知っているからこそ思うこともあります。

どれほどたくさんの研修に出向いて、療育についての勉強をしていても、子どもへの愛情がなければそれを現場で活かすことはしません。

「この子にどう育って欲しいか」

そういった願いを専門用語で「ねらい」といいますが、そのねらいを持って一人一人と関われる保育者に出会って欲しいし、そういった保育者を抱えている園に出会って欲しいです。

 

家が近いから、職場が近いから、人気があるみたいだからという理由ではなく、しっかりと園の在り方、保育者の在り方を見定めて欲しいと思います。

 

◎「気になる子」のパパさん、ママさんへ

気になる子の園探しという視点で療育とは、園の在り方とは、ということをとても簡単に書きました。

「愛情を持って願いを込めて個性の育ちを慎重にみていく」

 

ですが本来そうすべきは保育者以上に保護者であるべきです。

保護者の温かい関わりや見守りこそが何より必要なのです。

 

そしてね、きっと大丈夫です。

我が子のためにと色々調べ、このページにたどり着いたパパさん、ママさんだったらきっと大丈夫です。

自信を持って、お子さんを守り、お子さんに合う園を見つけてください。

 

そして療育施設との縁は保護者が作るものです。

専門機関(子ども総合センター)に相談したり、判定を出してもらったりして、必要があれば適切な療育施設で療育が受けられるよう動いてみてください。

もちろん、保育施設や保育者も相談にのってくれます。

また、年中年長児であれば就学相談を受けることも視野に入れておきましょう。

 

 

 

あなたのお子さんが、あなたと同じくらいの愛情を持ってくれる保育者に出会えますように。

 

 

 

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