うめ先生の保育士ブログ

子どもたち一人一人を笑顔にする方法、教えます☆

製作の基本!効率良く量産する方法

壁面環境製作や行事製作(プログラムや小道具大道具など)、自身が使う保育教材作りなど、保育士(者)にとって、製作業務は仕事の一つです。

 

ですが、新人さんや実習生の中には「丁寧にしてると遅いと言われた」「早く作ったのに雑だと言われ、やり直しをさせられた」という経験から製作業務に苦手意識を持ってしまう方もいるようです。

また中には、新人ではなくても「作業に時間を要し、周りの先生方の視線が痛い」と悩む先生もいます。

 

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私は元々製作業務が仕事の中でも好きなので学生指導や新人指導していると、製作業務に時間のかかる理由、要領良く作業出来ていない理由はどの先生にも共通していることがあることに気付きました。

そして9月から開催している「うめ先生と教材たくさん作ろうセミナー」で、参加者のみなさんが製作している様子を見ていると、作業に時間を要する先生の共通点が同じように浮かび上がって来たのです。

 

セミナーに参加したみなさん、これから参加するみなさん。

「えー、うめ先生そんな風に見てるの?うめ先生の前で作業し辛いわ~・・・」

なんて思う必要はないですからね?私はみなさんを試験する立場でもなければ、みなさんの上司でもないのです。ただ私としては、みなさんにより効率よく製作をする技術を伝授し、仕事に役立てて欲しいと考えています。

 

もちろんセミナー中に気が付いたことはお話ししているのですが、製作を効率よくするための基本や量産するための基本は誰もが知っておくべきことだと思うのです。

 

そこで今回は、

製作の基本!効率よく量産する方法!

をまとめてみることにしました。

学生さんはもちろん新人さんや製作が苦手な方、時間のかかる方は是非一読し、現場で役立てて欲しいと思います。

1製作アイデアや工程をまとめよう

何をどのように作るのか(素材と製作方法)、いくつ作るのか、どういった順で作るのか、誰が何を作るのか(分担)をまとめます。園で複数人で作業する場合も一人で取り組む場合も、このアイデアや工程をまとめる作業はとても大切なことです。

見本製作が出来るような場合はした方がいいです。「作ってみると違った」「もっといいアイデアが浮かんだ」という状況が作業中になるべく起こらないようにします。

この最初のまとめだけでその日の作業時間が終わってしまうこともあります。

決めたことはしっかりメモしておきましょう。アイデアや工程のメモは自分のノートなどに記しておくと後に役立ちます。私も保育士ノートを作っていましたよ。

 

2作業前にしっかり準備をしよう

①作業に必要なものはまとめておこう

例えば製作に使う色画用紙などの材料や作業に必要な文房具など、作業中に使う都度手を止め必要なものを取りに走ることは時間の無駄です。

特に自宅ではなく園で作業する場合、画用紙などの保管庫が作業する保育室から離れていることが多いと思います。同じ場所に何度も足を運ぶような無駄を省けるよう、しっかり頭の中で必要なものを整理しておきましょう。

「ついうっかり忘れてしまう!」という先生はしっかりメモして行きましょう!(但しメモは走り書きで充分です。このメモ書きを丁寧に可愛く書こう!なんて考えてはいけませんよ。そこに時間を割いてはいけません。)

そして製作時に忘れず用意して欲しいものがあります!それはゴミ箱です。自分の作業スペース横にゴミ箱を置きましょう。ゴミ箱が置けないときはゴミ袋でもチラシで作った簡易ゴミ箱でもいいのです。

②作業スペースは広く美しく!

下準備した物や作業に必要ない物を作業スペースに置かないようにしましょう。

製作作業のスペースは広く、必要なものは整頓しておきます。これは作業中に物を探す手間をなくすだけでなく、製作した作品を汚したり壊したりしないために必要なことです。

そして製作時に出たゴミはその都度その場で捨てましょう!

製作時には必ずゴミが出ます。その都度その場で捨てられるようにすることで作業スペースの清潔さや広さが保て、いちいち席を立たないことで時間の短縮にもなるのです。

3作業をしながら悩まない

作業をしながら「何を作ろう」「何を使って作ろう」など悩まないようにします。悩まなくていいくらい先に説明した1のアイデアを練る作業をしっかりと行なっておきます。

そうはいっても作り始めてから別案が浮かぶ時もあります。その時は長く悩まず迅速に対応しましょう。

 

4まとめて出来る同じ作業はまとめてしよう

作業効率をあげるためにまとめて出来る同じ作業はまとめてします。

例1 

折り紙で子どもの人数分のメダルを作るとき。最初に折り紙を三角に折る、という作業はどれも同じでまとめることが出来ます。一枚ずつ三角に折るのではなく、4枚くらい重ねて三角に折っていきます。(折り紙の場合は最初の工程だけをまとめることが出来ますね。)

例2

園児の人数分作るプログラムなどは量産するものとしてイメージしやすいとおもいます。プログラムを一人分ずつ仕上げるのではなく、同じ形のものをまとめて作っていきます。(人数分量産する。)

例3

壁面環境も同じ形のものはまとめて作ります。うさぎとくまとぶた、を作る時、型紙をみて同じ形のパーツは重ねてまとめてつくります。顔や耳は違う形でも顔の輪郭や服、手足は同じ形の時があります。

5量産テクニックを身につけよう

園での製作業務はそのように「同じものをたくさん作る」という作業が度々出てきます。同じものをたくさん作る、いわゆる量産の仕方は、保育園幼稚園では極当たり前のテクニックなので新人さんに丁寧に教えることを忘れてしまう先輩保育士や「見て覚えてね!」という先輩保育士もいます。

ですが、こういった基本こそ私はしっかり教えたいので、基本ですがまとめます。学生さんしっかり読んで下さいね。(現役のみなさんはどうぞ読み飛ばして下さいね。)

①型を取る

同じものをたくさん作るには、同じ型が必要です。型は保育雑誌や保育イラスト集からコピーすることが多いです。(自分で描くこともあるよ。)

型を画用紙に取る時に

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このように↑窓辺に行って型を透かしてた学生さんを見たことがありますが、おすすめしません。体勢が不安定でズレが生じそうですし、窓辺に移動するのは効率的ではないですね。そんなことをしなくても、 

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画用紙の上に型を置き、ボールペンで型をなぞると

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画用紙に型の跡が付いたのがわかりますか?

(鉛筆やサインペンでは跡が残らないので使いません。)

この跡に沿ってカットしていけばいいのです。このような型を取る作業をせず、

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型も一緒に画用紙を切っていく方法もありますが量産向きではありません。

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小さなパーツの場合は型紙を一度マニラボール紙や厚手画用紙に取ります。そして上の画像のように型を取っていきます。(何故か画像が横向きになる、何故なの?見にくくてゴメン)

この時使うのは、ボールペンではなくシャープペンシルです!

ボールペンでは型取りの線が残ってしまいます。また鉛筆は線が太くなり、量産したパーツの大きさに誤差が生じやすいのです。

②まとめてカット

普通の厚さの色画用紙はまとめて4枚まで重ねて切ることが出来ます。4枚より増やすと切りにくく、ずれてしまうので気をつけましょう。

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わかりやすく色を4枚かえましたが、量産のときは大抵同じ色ですね。

この4枚を重ねたら、ずれないようホッチキスで数箇所とめてからカットします。

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 小さなパーツの場合は、

4枚重ねではなく2~3枚に枚数を減らします。そうすることでカットがしやすく、丁寧に仕上げることが出来るのです。

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画像右のキツネ、リスは小さめサイズなので2枚重ねで作りました。

一度に一つでも多く作りたいのですが、状況によってそのようにまとめて作る数を減らすことで時間を短縮しながらも丁寧な作品作りが出来るのです。

③おまけアドバイス 

この量産製作が園の仕事ではなく個人的な作り物の場合、必要な数プラス予備プラス2~3個多めに作ることをおすすめします。そうして余分に作ったパーツは大事に持っておくと何かと便利です。

例えば友達へのバースデーカードに添えたり、お世話になった方へのお手紙に貼ったりすると喜ばれます。また、別の製作を考えるときに参考になったり見本作りで使えることもあります。

但し、園の製作業務で出来た余分を許可なく自分のものにしてはいけまんよ。それはあなたが作ったとしても、園のものです。

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小さなパーツはなくしやすいので、きちんとケースに入れて保管しましょう。日の当たらない場所に保管しないと色画用紙は日焼けするので気をつけてね。

6心を込めて作る

保育士にとってはクラスの子どもの人数分、園の子どもの人数分かもしれませんが、子どもにとってはたった一つのものになります。

我が子が0歳児の時、園から持ち帰った雛飾りの製作で、お雛様の目が欠けていたことがあったんです。0歳なのでそこは明らかに担任保育士の作業です。パンチで黒画用紙を抜いたものだったのですが、なんだか我が子が大事にされていないような切ない気持ちになりました。

「そんな小さなことは気にしない」という先生もいるかもしれませんが、あなたが気にしなくても保護者は気にしますよ。子どもも大きくなってそんな作品を見たらどう思うでしょうか?

量産であっても一人一人の子どもを思い浮かべて、一つ一つに心を込めて作りましょう。そんなところにも子どもへの想いや保育への姿勢は表れますよ。

 

7片付けに時間を掛けない

保育園での作業は主に子どもの午睡中に行ないます。限られた時間の中で作業し、子どもが起きたら素早く片付けなければなりません。作業途中のものは一旦まとめて保管しておけるボックスやカゴを用意しておくと、入れ込むだけでいいので簡単です。

プログラムなど用の小さなパーツは先ほど紹介したような小分けのケースに入れたり、お土産用クッキーの空き箱などを使って片付けるといいですね。

 

もちろん自宅での作業でも同じです。「後でまたするから」「明日続きするから」と散らかしたままにするとリラックス出来る時間も出来ないですよね。その都度片付ける習慣は普段から身につけておきましょうね。

8作業スペース周辺をしっかりチェックしよう

作って片付けた後、今一度作業スペース周辺をチェックしましょう。カッターやはさみ、コンパスなど子どもに危険のあるものを片付け忘れていないか。

捨てたつもりの紙くず、画用紙の小さな切れ端など、子どもが口に入れたり、取り合ってケンカになったりすることもあります。

 

消しゴムのカスも小さなようで、集まると結構なゴミです。そんな小さなゴミも責任持って片付けましょう。当たり前のことのようですが、消しゴムのカスを散らかす先生すごく多いです!気をつけましょうね。

まとめ

今回は製作の基本と効率良く作業するコツをお伝えしました。

学生さんや新人さんは参考にして欲しいですし、現役の先生方も自分の作業の振り返りとして頂けたら嬉しいです。また、後輩指導ではこんな基本も丁寧に教えてあげられるといいですね。

製作業務は好き嫌い分かれますし、得意不得意も表面化しやすいものですが、この業務もそもそも大好きな子ども達のためですよね。

そんな原点を忘れないで楽しく製作しましょうね。

 

 

あなたが楽しく製作出来ますように。