うめ先生の保育士ブログ

子どもたち一人一人を笑顔にする方法、教えます☆

子どもを叱る前に、環境構成を整える

前回の記事で、子どもを叱る前に子どもの気持ちを考えよう!ということを書きました。

今回はその、子どもの気持ちを考えることと併せて、保育士がすべきことを書きたいと思います。 

 

これは赴任したばかりの2歳児クラスでのこと。 

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「○○ちゃんじゃま!」

「△△ちゃんあっちにいって!」 

 

と、場所をめぐってのトラブルが多発しているクラスで、持ち上がりの先生方が悩んでいたのですが・・・ 

 とあることを見直したら、そんなトラブルがなくなり、

「押したら駄目でしょう」

「ケンカしないで」

などと保育士が叱ることもなくなりました。 

 

その、とあることとは何かわかりますか?

保育学生さんも学校でしっかり習うことです。

  

それは・・・

環境構成!

  

このクラスの玩具が置いてあるスペース。

一見きれいに整頓されているのですがよく見ると・・・ 

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ままごとキッチンの下に絵本が並べてあったり、ままごと道具の置き場がキッチンから離れ、ブロックと共に並べ置かれていたり・・・ 

 

整頓されてはいても、子ども達の遊ぶ姿を想像して配置していないことがわかりました。 

 

キッチンの下に絵本があるから、

キッチンの前で絵本を読む子どもと、キッチンを使ってままごとをしたい子どもがトラブルになっていたのです。 

 

他にも、ブロック遊びをしている子どもたちの中で、ままごとの食べ物を並べている子どもがいたり。 

 レゴブロックで遊んでいる子どもと積み木で遊んでいる子どもが、場所をめぐってトラブルになっていたり。 

 

色々な遊びが入り乱れ、遊びのスペースも入り乱れていたのです。

  

その後、担任間で問題を話し合い、子ども達が遊ぶ姿を予想しながら、環境構成を考え直すことにしました。

  

まず、遊びが入り乱れることのないよう、それぞれのスペースを確保し、同じ種類の玩具ごとにまとめました。

ままごとキッチン下に絵本を置かず、そこにはままごとセットを。 

 

絵本は絵本コーナーに、ブロックはブロック遊びが出来るスペースに。

  

考えたらわかることですが、持ち上がりの先生達はずっとこの園にいたため、これまでの配置が当たり前のように思っていたそうです。

  

環境を見直すことで、友達とのトラブルが減り、保育士が子どもを叱ることも減りました。 

 

環境構成の大切さは、よく言われていることですが、勤めている園が長かったり、今の状況に疑問を感じなかったりするとこういった問題は起こり得ます。

 

いつもの園の環境、保育室の環境を当たり前と思わず、子どもの姿と照らし合わせながら、随時見直していきたいですね。 

 

今回は「場所をめぐったトラブル」を事例にあげましたが、環境を見直すことで防げるトラブル、叱らずに済むことって、実はたくさんあると思います。

  

例えば、子どもに対して玩具の数が見合っていないというケース。

玩具の取り合いから、お友達とのトラブルに発展する・・・のであれば、その玩具を増やしたいですね。

(年齢によっては、そこから貸し借りや我慢、主張を学ぶ必要もありますが)

  

他にも、環境を見直すことで危険を回避出来るケース。

「○○したら危ない!」

と保育士の言葉掛けが危険を回避させるようなものである場合、その危険因子は出来る限りなくしておきたいですね。 

 

例えば、押入れの扉を開け閉めして遊び、指を挟む子どもがいる場合。

開け閉めして遊ぶことを叱るのではなく、開け閉めして遊べないようにロックをつけておく。 

 

カーテンの後ろに隠れて遊び、窒息の危険がある場合。

カーテンで遊ぶことを叱るのではなく、カーテンで遊べないようカーテンを上にまとめる。 

 

など、事前に環境を整えておくことで、危険は回避される上、叱ったり、叱られたりという保育士にも子どもにもストレスが掛かるのを防ぐことが出来ますね。 

 

子どもを叱る前に子どもの気持ちを知って欲しい、子どもを叱る前に環境構成を整えて欲しい、と私はいつも思います。 

 

叱らずに済むならば、その方が子どもにとっても保育者にとってもいいと思うんです。

大人だって不用意に叱られたら、嫌な気持ちになったり、やる気をなくしたりするじゃないですか? 

それと同じだと思うんです。

  

以前書いた「怒る」と「叱る」の違いについて

「それを理解した上で叱ってるんですが、叱っても叱っても伝わりません」

と相談してくる方がいますが、「叱る」ということの意味を今一度考え直して欲しいです。 

 

私が子どもを叱るときって、その子どもに危険があるときと、その子どもが人を傷付けようとした(傷付けた)ときだけなんです。 

 

それだけで、充分子どもとの関係は成立しますし、子どもを育むことが出来ると思います。 

 

安易に子どもを叱るのではなく、叱ることの原因が本当に子どもにあるのか。

子どもを取り巻く環境に原因があるのではないのか。 

 

子どもの心を大事にするために、しっかりと見極めていきたいですね。